4.通夜とは
通夜
故人の霊を慰めるため、近親者や故人と親しかった人達が遺体を守って一晩過ごし、別れを惜しむのが通夜である。
現在の通夜は「半通夜」にする場合が多く、午後6時頃から約1〜2時間程度行うのが一般的です。
葬儀会場に入る時間
葬儀は故人と最後のお別れをする大切な儀式。
開始10分〜15分前には到着するようにし、告別式に参列する場合は、時間内に式場に行き、列の末尾に並び焼香、拝礼をする。
着席は先着順に
席次が決められていない場合は、会場に到着した順番に着席。
受付でのマナー
お悔やみを述べ、香典を渡し記帳をする
着席は先着順に
受付では「この度はご愁傷さまでございます」と挨拶をし、お悔やみは心を込めながらも手短に行う。
代理人として弔問するとき
代理として参列する場合は、芳名帳に代理人の名前は書きません。
代理で持参したことをしめす為に、来られなかった方の名前の下に「代理」(妻の場合は「内」)と書き、その下にご自分の名前を小さく記しておく。
焼香(仏式)
焼香の順番
喪主・故人との血縁の深い方から行う。
1. 抹香を3本の指でつまみ、頭を軽く下げ、目の高さにおし戴き、香炉に落す。
1回もしくは2・3回行う。焼香回数は故人や遺族の宗派、会葬者の人数によって異なります。
2. 僧侶、遺族に向かって一礼し、焼香台に進み遺影に向かって一礼する。
3. 右手の親指、人差し指、中指で抹香を少しつまみ、軽く頭を下げた姿勢で目の高さまで持ち上げる。
4. 抹香を香炉に静かに落す。1〜3の動作を1〜3回行う。
5. 回数は各宗派により異なる。合掌し、冥福を祈る。
6. 一歩下がって遺影に一礼。更に2、3歩下がり、僧侶と遺族に一礼して席に戻る。
玉串奉奠「たまぐしほうてん」(神式)
神前に敬意を表し祈念を込めて捧げる。
- 神式のお参りの仕方の一つ。
- 玉串とは榊(さかき)の枝に紙垂(しで)をつけたもの、玉は魂を意味する。
- 奉奠とは「つつしんで捧げる」の意。
玉串奉奠の所作
神職の前に並んで順番を待つ。
自分の番が来たら神職、遺族に向かって一礼をする。
1. 遺族、神官に一礼し、神職から玉串を受け取り玉串は右手で榊の根元を上から持ち、左手を葉の下に添える。
2. 祭壇のへ進み、玉串を胸の高さに上げて一礼する。
3. 玉串を時計周りに回して枝元を自身に向け、枝元を左手に持ちかえ、さらに時計回りに廻して枝元を神前に向ける。
4. 玉串を供える。
5. 1、2歩下がって二礼二拍手一礼(音を立てないしのび手で)をする。
6. 神職、遺族に一礼をして席に戻る。
献花(キリスト教式)
献花の仕方
1. 係から花を受け取り、花の部分を右手にして両手で受け取る。
2. イラストのように花を持ち祭壇の前に進み一礼します。
3. 花を献花台に供えます。花が自身へ向くように花を持ち替え献花台に供える。
4. 遺影を仰いで黙とうを捧げます。
5. 遺影に一礼し、向きを変え遺族に一礼する。
「通夜ぶるまい」は遠慮しない
遺族からの弔問への感謝の気持ちと共に、故人とこの世で最後の食事を共にしてもらう意味を持つ。
故人の供養になることなので、一口でも箸をつけ、静かに帰る。